2026年度オープンスタジオ開催!

30.Oct.2026

アーティスト・イン・レジデンスプログラムの成果発表。
ハラーイル・サルキシアン、ブルーノ・ルイス、デュオのビビ・シュ、田珈瑋(ティアン・ジアウェイ)の3組のアーティストが滞在制作の成果をアーカスプロジェクトで発表します。アーティストそれぞれの関心から生まれた構想や、滞在中のリサーチ、地域での出会いや発見を経て形づくられた作品をご覧いただけます。完成した作品だけでなく、アイデアがどのように展開し、作品へと結びついていったのか、その制作の過程にも触れていただける機会です。
2026年9月、アーカスプロジェクトは守谷市立高野小学校へ拠点を移しました。今回のオープンスタジオは、新しい場所で迎える初めての開催となります。ぜひ皆さまのお越しをお待ちしています。

期間
11月27日 (金)ー29日 (日) 13:00ー18:00
会場
アーカスプロジェクト(守谷市高野1342 高野小学校内 C棟2F)
入場料
無料
アーティスト
ハラーイル・サルキシアン
ブルーノ・ルイス
ビビ・シュ、田珈瑋
お問合せ
TEL 0297-46-2600(アーカスプロジェクト)

※タイムテーブル・内容については追加・変更の可能性があります。

プログラム

     

11月28日(土) 15:00-17:00

アーティストトーク

今年度のアーティスト・イン・レジデンスプログラムで招聘したハラーイル・サルキシアン、ブルーノ・ルイス、デュオのビビ・シュ、田珈瑋の3組が、それぞれの滞在制作について語ります。本プログラムの審査員を務めた2名の専門家を招き、当初の作品制作の構想からの変化、調査での出来事や制作秘話などを交えながら、作品の輪郭が浮かび上がる過程と今後の展望をお伝えします。※逐次通訳あり、予約不要

            

スピーカー:
ハラーイル・サルキシアン、ブルーノ・ルイス、ビビ・シュ、田珈瑋
飯岡陸(キュレ―ター、横浜美術館学芸員)
吉田山(キュレトリアルプロデューサー、FLOATING ALPS LLC.主宰)

    

11月29日(日) 14:30-15:30

スタジオツアー

アーカスプロジェクトのスタッフとともにアーティストのスタジオを巡り、作品が生まれ出る背景やアーティストの滞在制作についてともに考えを深めてみませんか?疑問に思ったことや伝えたいことがあれば、アーティストと直接話してみることもできます。ぜひアートを身近に感じてみてください。※日本語のみ、予約不要

2026年度招聘アーティスト

ハラーイル・サルキシアン

シリア出身でアルメニアにも出自を持ち、現在はロンドンを拠点に活動するサルキシアン。日本では、2012年に森美術館で開かれた「アラブエクスプレス」展や2025年の国際芸術祭「あいち2025」に参加している。作品は一貫して、シリアやアルメニアで起きたトラウマ的な出来事を写真や音響、インスタレーションでアーカイブするかのような形式をとっている。《処刑広場》は、シリアのアレッポ、ラタキア、ダマスカスを代表する広場を写した写真群で、かつてそこでは公開処刑が行われた。日々何気なく目にする街には国家による暴力の影が落ちている。何が起きていたのか、失われたものはなにか、国家とはなにか、アイデンティティとはなにか、サルキシアンの作品には歴史や帰属をめぐるさまざまな問いが響き渡っている。これまでの主な個展に、「The Other Side of Silence」(シャルジャ・アート・ファウンデーション、UAE、2021-23)、「FOCUS: Hrair Sarkissian」(フォートワース現代美術館、テキサス、2020)などがある。また、第56回ヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞を獲得したアルメニア館の企画展「Armenity/Haiyutioun. Contemporary artists from the Armenian Diaspora」にも参加している。

ブルーノ・ルイス

メキシコシティを拠点に活動をしているルイスは、DIY(Do It Yourself)の精神とストリート文化が交わるところで制作活動を行っている。社会・文化的な資源が限られているメキシコシティにおいて、複製や海賊版を、表現の自由を追求する手段・方法として取り入れる。街のキオスクを拠点とするコレクティブ 「Red de Reproducción y Distribución(RRD/複製と流通のネットワーク)」としても活動し、自主制作のZINEを制作している。産業化された出版や流通のシステムを批判的に考察し、それとは別の方法で自分たちの道を切り開くDIYの精神をワークショップやインスタレーションで伝えている。これまでの主な活動に、シャルジャ・ビエンナーレ16や、釜山ビエンナーレ2024(RRDとして参加)、ブルックリン美術館の企画展「Copy Machine Manifestos: Artist Who Make Zines」(RRDとして参加)への参加などがある。また、2024年に福岡アジア美術館やシンガポール・アート・ミュージアムのレジデンスプログラムに参加している。

ビビ・シュ、田珈瑋

アーティストでキュレーターのビビ・シュとアーティストの田珈瑋のデュオ。シュは、日常生活における振る舞いに着目し、文化的背景や社会構造においてアイデンティティが形成され形を変えてゆく過程をリサーチしている。田は、精神的あるいは身体的な移行と転換期に関心を寄せ、パフォーマティブな彫刻やインスタレーションをとおしてその可視化を試みる。両者とも身体的な経験から社会の制度や構造をさぐるが、双方の影響関係においていずれもが変わりゆくものであることを忘れない。また、時に民族学や人類学の知見を踏まえた空間に対する考えや具体的な実践にも目を向けることがあり、それが作品を生き生きとしたものにする。ビビ、田ともに、東京のアートスペースや中国各地での展覧会に多数参加している。