プログラム
11月15日(土) 13:00- 14:30
アーティスト・トーク
今年度のアーティスト・イン・レジデンスプログラムで招聘したアヴニー・タンドゥン・ヴィエラ、イブラヒム・クルト、佐藤浩一の3人が、それぞれの滞在制作について語ります。当初の作品制作の構想は、途中でどのように変化し、最終的にどのような形になったのか。調査での出来事や制作秘話などを交えて、作品の輪郭が浮かび上がる過程を皆さんにお伝えします。※逐次通訳あり、予約不要
11月15日(土) 15:30 – 17:30
トーク「ポスト・トゥルースの時代におけるアートの実践」
気候危機、生態系の危機などあらゆる危機に直面するこの時代と芸術の関係を、ベルリンを拠点とするポーランド生まれのアーティスト、アリツィア・ロガルスカの実践を通して考えます。ロガルスカは、これまで東欧をはじめとするさまざまな場所の社会構造や政治的背景を労働という観点から洞察し、農家や移民労働者らとともに地域が抱える社会問題に対する具体的なアイディアを提案してきました。今回はそのなかでも政治や科学が複雑に絡まり合うエコロジーの問題を扱うプロジェクトを紹介し、地球温暖化を加速させたグローバル資本主義とも、国家主導の社会主義とも異なる社会を想像してみたいと思います
スピーカー:
藤井光(アーティスト)
中井悠(東京大学アルスノーヴァ/副産物ラボ)
小澤慶介(アーカスプロジェクト)
※言語:日本語・英語ウィスパリングあり。予約不要
11月16日(日) 10:30-11:30
キッズツアー
小学生を対象としたガイドツアーです。アーカスが用意したワークシートを使ってアーティストの作品をじっくりと見て考えます。形や色、材料、またアーティストの思いはどのようなものでしょうか。アーカスのスタッフやお友だちと話をしながら楽しくアートに触れる時間です。定員15名 ※日本語のみ、要予約:締切 11月14日(金)
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11月16日(日) 13:30-14:30
ガイドツアー
アーカスプロジェクトのスタッフとともにアーティストのスタジオを巡り、作品が生まれ出る背景やアーティストの滞在制作についてともに考えを深めてみませんか?疑問に思ったことや伝えたいことがあれば、アーティストと直接話してみることもできます。ぜひアートを身近に感じてみてください。※日本語のみ 予約不要
11月16日(日) 15:00-16:45
映画『夏休みの記録』上映会 川田淳 監督
監督自身が隣人として在日クルド人に接することからはじまった一夏の日々を丁寧にとらえた作品です。2019年から日本語学習支援などを通じ、近隣に暮らすお母さんたちや子どもたちと交流してきた監督が映し出すのは、ニュースで伝えられる熱のない情報とは異なる、時に悩んだり笑ったり苛立ったりする人びとの温もりといってもいいでしょう。在日クルド人といっても、その町にやってきて暮らす理由はさまざま。監督が一人ひとりと交わした会話は、とある夏に出会い時間をともにした人たちそのものの姿を瑞々しく描き出します。定員30名。
95分(カラー)
日本語、英語字幕
▸ ご予約はこちら 要予約:締切 11月14日(金)
▸ お支払いはこちら 鑑賞料:¥1,000
▸ 公式サイト
1983年埼玉県生まれ。2007年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。沖縄で戦没者の遺骨を掘り続ける男性の手伝いをしながら、遺留品の遺族を探し求める作品『終わらない過去』、中国と沖縄で戦争体験をした元日本兵の証言を記録した作品『生き残る』、ハンセン病回復者の方と追い出された故郷や隔離されていた施設を共に訪れ、その記憶を辿った『石山さん』などを制作。今までに美術館や映画祭などで作品を発表している。