ロドリゴ・ゴンザレス・カスティージョ / Rodrigo Gonzalez Castillo

滞在制作にあたって

「Now&Then」は、絵や版画を通した守谷市の高齢者と子どもたちの視覚言語間の比較に着目したプロジェクトです。このプロジェクトの目的は、日本、守谷市での日常生活、個人的なありさまを直接的に他者に見せることへの関心と関係があります。物事をつたえる初歩的な手段として、絵や版画をつかい、私は同じ都市に暮らす高齢者と子どもたちが分かち合える、コミュニティやアイデンティティに対する感覚を伝えたいと思います。このプロジェクトの参加者に、視覚的な相互作用を引き起こすことで、新しい意味と関係を見いだして欲しいと考えています。

2009年、メキシコのベラクルサーナ大学卒業。大理石の石版画を中心に、石灰岩、ポリエステル・プレート、木版画、リノリウム版画など、多岐に渡る素材や技法を用いた版画制作を行う。2009年から2013年までメキシコの主要なアート・センターの一つである『La Ceiba Gráfica』にて、アーティストの版画制作補助や、実験的な版画ワークショップを手がける。

インターネットの発展により、異文化のイメージに簡単にアクセス、共有できる現在において、メキシコ北部のウィチョール族の民芸品や、日本における木版画など、特定の地域において発展してきた視覚言語や、その生産過程に関心を持つ。主な個展に、「Local tótem」(モンテレー近代美術館、メキシコほか/2012)、また、主なグループ展に「La expendeduría」(サン・ミゲル・デ・アジェンデ、メキシコ/2013)、「Sabor」(レオナルド・コデックス・アート・アッサンブラージュ、ニューヨーク/2012)、「Lo continuo y lo discreto」(ガレリア・デ・アルテ・コンテンポラーネオ・ハラパ、ベラクルス/2010)などがある。

<審査員のコメント>
行方不明の人々のポートレートを展示したインスタレーション「DESAPARECIDOS」や、ストリート上で車や古代遺跡のようなモチーフを彫った版木を積み上げた「TOTEM」など、現代のメキシコの社会状況やイメージを、版画の技法を使って表現しているところに興味を引かれた。
アーカスでは、子どもと年長者の二つの世代に焦点をあて、学校、コーヒー・ショップ、図書館、病院などを訪れながら、彼らの関心や記憶、未来に抱くイメージなどをリサーチする。そうして集めた情報は、最終的に木版画として表現される。彼自身の文化的、社会的な背景と、守谷で彼が見つけたものがどういう共通項や差異を持ち、それらがどのように作品や展示に現れるのか、一見、伝統的ともいえる「版画」の表現の拡張を見てみたい。

堀内奈穂子
 

メキシコ出身の視覚芸術家として,ロンドリゴ・ゴンザレスは特に日本の木版印刷(木版画)に興味を持ち,現代の状況において、木版画が、その知識やアイディアの交換を通して生み出す意味の可能性を提供しようとしています。
 彼が過去の作品において、サインシステムへの興味を示したように,アーカスへの応募内容からは、彼は記号論やコミュニケーション理論、また瞬間的・感情的なつながりをについて実践したいのだろうと考えられます。またこのプロジェクトによる調査では日本だけにある文化的なイメージや象徴についての理解を彼に提供するものと考えられます。

キース・ウィトル

キース・ウィトルによるコメント全文はこちらから 

これまでの作品画像を見る

2013

ロドリゴ・ゴンザレス・カスティージョ〈メキシコ〉

シビレ・ノイマイヤー〈ドイツ〉

ナンデシャ・シャンティ・プラカシュ〈インド〉