ユ・ウンジュ / Eunju Yoo

  • 招聘年2012年度レジデント・アーティスト
  • 出身1979年韓国生まれ
  • 国籍韓国/イギリス在住
  • ホームページhttp://underthebridge.tistory.com
滞在制作にあたって

私の作品の多くは、とても個人的な経験、特に自分の中での葛藤や不安によって困惑した時の経験を発端にしています。郊外、それは私が育った場所や自分の家族を持つために移住した場所であり、私が今居る場所。そしてそれは、今まで一度も自分がその一部だと感じた事のない場所です。私が避けたかった安全で平穏で平凡な生活の表層の下にある、ぼんやりした謎や曖昧な空想を探るために、私は今ここにいて、もしそれが避けられないのなら、私はむしろその中に身を浸したいと思います。

1978年ソウル生まれ。ソウル大学卒業後、ブライトン大学にて修士課程アート・アンド・デザイン・バイ・インディペンデント・プロジェクトを修了。アニメーションやパフォーマンスの要素を取り入れた作品では、実在する登場人物や役者の内的世界が、しばしば彼女の想像と交わりながら演劇的に語られる。これまでの主な個展には、「Such Great Battles」(インサ・アート・スペース、ソウル、2010年)、「Atatta Utatta」(プロジェクトスペース・サルビア、ソウル、2009年)。主な最近のグループ展に、自ら企画も行った「Roundabout: Six Different Ways」(ガンドン・アーツ・センター、ソウル、2011年)や、「ヨコハマ国際映像祭2009 CREAM」(横浜、2009年)など。

<審査員のコメント>
ユ・ウンジュはパフォーマンスと映像を媒体とした作品を作り、時には観客を巻き込みながら、その過程をも作品の一部と変化させる吸引力を持つ。多くの作品は、欲望と恐怖の関係性について追求するものであり、人間の深い個人的体験である夢、日々の社会的習慣や行動に、どのように反映されているかを追求する。アーカスでの制作案は、人々に参加を呼びかけ、この容易には崩れない現代の建築、都市計画において、崩れる恐れがあると仮定した際にとる咄嗟の人間の公共での集団行動について調査する。学際的なアプローチと地域との密着性への興味が、このレジデンスプログラムに参加する理想的な作家である事を確定づけた。

リサ・ローゼンダール


ユ・ウンジュは独自の言語を確立し、作品に展開させて来た。作品はそれぞれ異なった外見を持つが、特有の視覚言語の見解を表し 、作家本人の意欲だけではなく、参加パフォーマーたちへの好奇心や解釈をも反映させている。ユ・ウンジュの参加型プロジェクトは、視覚アート、シアター、パフォーマンスアート、そして、政治的野心、全ての要素が含まれている。自らがパフォーマンスに加わり、鑑賞者たちを受取人としてのみならず、作品の一部へと取り込んでいる。彼女の姿勢から、通常の芸術作品と鑑賞者の間に生じる全体論への挑戦が伺える。ユ•ウンジュの作品は人々の欲望と恐怖について、自身とパフォーマーの私的な物語を反映させ、時には、思いも寄らない事態に発展する事がある。レジデンスでの野心あるプロジェクトはフラッシュモブ的であり、ワークショップ、パフォーマンスの要素が混合する。最も、この取り組みは、レジデンス制作という形態、作家が自国を離れ、馴染みの無い環境で制作するおもしろみへの挑戦であろう。

トビアス・バージャー


フィルム、アニメーション、パフォーマンスの媒体で制作を続けるユ•ウンジュ
はワークショップ、インタビュー、路上パフォーマンス、即興、その他様々な形式を用い、恐怖、欲望そして、社会的水準を題材に制作を行っている。初期の映像作品では、ライブアクションとアニメーションをアナログで合成した作品を制作。2010年に制作された、「オボクドンへの道」は、実験的シアターで団体ツアーを結成し、極悪のパラダイスへ旅をするという設定である。アーカスでは。野心ある8〜10人と組み、 1ヶ月間のパフォーマンスワークショップ、実験的パフォーマンスそして、集団即興などを通して、 規則正しい現代建築、都市計画、そして、社会階級などの体制を、覆すというもくろみがある。

ウンジー・ジュー

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2012

オズギュル・デミルジ〈トルコ〉

バスィール・マフムード〈パキスタン〉

ユ・ウンジュ〈韓国〉