ポーリーン・オルトヘテン / Paulien Oltheten

  • 招聘年2008年度レジデント・アーティスト
  • 出身1982年オランダ生まれ
  • 国籍オランダ / アムステルダム在住
滞在制作にあたって

カメラと共に、茨城県内や東京の街角や自然を、好奇心のおもむくままに探索することを楽しみにしています。人々や物の瞬間をおさめることが私の目的です。例えば、人々が自分の周りの世界に対してどのように立っているのか、集うのか、ふらついたり前かがみになって歩くのか、よりかかるのか、押したり引っ張ったりしているのか。これらはより社会学的/人類学的な調査の部類に入るものかもしれませんが、私自身の関心に基づくものです。日本の文化は伝統的なものも現代のものも、非常に刺激的で、私の物の見方に大きな影響を与えるものとなるでしょう。
アーカスはこの秋、私の実験室になります。そこは、撮りためた写真をひろげ、そこから作品を選び、試し、また作品に対する注釈をテキストやドローイングでつける場所であり、さらには最終的な成果を発表する場所となるのです。

ポーリーン・オルトヘテンは写真および映像作品を主に制作する若いアーティストです。彼女は日常生活の中で人々が行なっているさまざまな仕草、振る舞い、行為などを記録し、分析します。そういった何気ない仕草の背後から文化的差異や社会構造が浮かび上がってくるのです。彼女自身はアーティストというよりも人類学者という言葉で自分の制作活動を説明しています。

今回の滞在でも同様に、守谷/日本の人々の営みを写真や映像等で記録していく作品を制作します。また、オープンスタジオ期間中は、レクチャー/パフォーマンスを予定しています。

<審査員のコメント>
「写真と映像を通して、オルトヘテンは調査的なアプローチを提示しています。それは公共空間において人々が見せる風変わりな瞬間や振る舞い、意図しない行為をアイデンティファイするものですが、結果としての作品の意味を利用したり限定したりするものではありません。発見された様々な行為は慎重に選択され、社会的というよりは無意識的な身体性を伴う、状況的なコミュニケーションの「機微」を示しています。これらの発見をレクチャーや文脈的な探究によって補うことで、その過程が明らかになると同時に、そこでの様々なイメージ群が彼女自身のパフォーマンスとして読み込まれていくのです。」

ジョセフ・デル・ペスコ

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2008

ポーリーン・オルトヘテン〈オランダ〉

ダニエル・サロモン〈フランス〉

ジョシュア・ソファー〈英国〉

カン・ヤチュ(康雅筑)〈台湾〉