イェン・ノー / Yen Noh

  • 招聘年2016年度レジデント・アーティスト
  • 出身1983年韓国生まれ
  • 国籍韓国

1983年韓国、テグ生まれ、オーストリア、ウィーン在住。2016年ウィーン応用美術大学にてトランスアーツ修士課程修了。主な活動として「Aveugle Voix」(ダス・ヴァイセ・ハウス, ウィーン, オーストリア, 2016)、「To bite the tongue. Swallow. Deep. Deeper」(21世紀館,ウィーン,オーストリア,2016)、「Voice Over Three, Part I:The First Letter」(ハイリゲンクロイツァーホーフ,ウィーン,オーストリア,2014)などがある。また2013年にGlogau AIR (ドイツ)のレジデンスプログラムに参加している。
韓国人として欧州に暮らすノーは、言語や翻訳を主題に、同一空間において互いに関連するインスタレーションとスピーチ・パフォーマンスを発表する。西欧世界で編まれるテキストがアジアなど非西欧圏へと輸入される際に、翻訳・通訳を通じて、ときに誤読や誤解なども生じるなかで、如何に解釈され、近代化にどのような影響を与えたかを考察している。近年はヴァルター・ベンヤミンによる『翻訳者の使命』というドイツ語のテキストをモチーフにして、翻訳することを介して、ポストコロニアルの諸問題の再考を試みる。

<審査員のコメント>
韓国人としてノーが抱える言語や翻訳を介した西洋文明の受容に関する問題は、日本人にとっても避けることのできない問題であり、日本のアーティストたちとも共有可能な主題であるだろう。また、ひとつの主題を様々な方法で、継続的にじっくりと探求する姿勢も評価につながった。欧州では様々な経験を積んでいるが、一方でアジアでは韓国以外での経験があまりなく、言語や翻訳について考える場合、近隣の異なった言語を用いる国での生活は重要な気付きや発見を作家に与えると考えた。

服部浩之

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2016

エルネスト・バウティスタ〈エルサルバドル〉

ガン・シオン・キン〈マレーシア〉

イェン・ノー〈韓国〉