シビレ・ノイマイヤー / Sybille Neumeyer

  • 招聘年2013年度レジデント・アーティスト
  • 出身1982年ドイツ生まれ
  • 国籍ドイツ在住
  • ウェブサイトhttp://www.sybilleneumeyer.com/
滞在制作にあたって

私は人間と自然の関係に着目したプロジェクトを行っています。日本滞在中に現在と未来とが層をなす歴史について調査しています。食物や土壌、環境と、私たちとのつながりはどのように転換しているのか。身近な地域の状況を観察し、なおかつグローバルな構造の仕組みについて再考することで、個人的な経験に基づいた知恵と、身体感覚では計り知れない私たちをとりまく環境への理解とあいだで対話を成り立たせてみようとしています。
私は静かな観察者となってそっと入り込み、単純で小さなものたちに興味を持つのです。

コミュニケーション・デザイナー、アーティスト、リサーチャーなど、多様な活動を行う。ヴュルツブルク大学にて言語科学、美術史、民族学を学んだ後、2011年、ヴュルツブルク応用化学大学コミュニケーション・デザイン科卒業。同年、ベルン芸術大学大学院にて情報・コミュニケーション科修了。考古学、植物学、地形学など、さまざまな学問分野に関心を持ち、そのリサーチやフィールドワークを元に、気候や自然現象などをモチーフにした映像作品やインスタレーションを制作している。これまでに、モンゴルやドイツ、スイス、クロアチアなど、多くの国に滞在した経験を持つ。主な個展に、「silence of nature/nature of silence」(アカデミー・シュロス・ソリチュード、シュトゥットガルト/2013)、「past present, presence absent – urban aspects」(POGON、ザグレブ/2013)、主なグループ展に「In Our Backyards」(ベルクシャウ/ホール12, ライプツィヒ/2012)、「x:1 – the invisible part of the iceberg」(アカデミー・シュロス・ソリチュード、シュトゥットガルト/2011)などがある。レクチャーやワークショップも多数行う。

<審査員のコメント>
美術以外のバッググラウンドを持ち、その作品も、ハチの生存の危険性、ゴビ砂漠から涌き上がる水源、歴史に埋もれた廃墟など、多様なのが面白い。
一つのハチの巣に生息する8分の1にあたる7,614匹のハチの死骸を用いたインスタレーション「女王に捧ぐ最後の唄」では、古代のミイラのように、ハチの死骸を一匹ずつ蜂蜜の入ったガラスチューブに入れ、保存している。そうした作品は、気候の変化を知らせる動植物の小さな反応、季節の変化によって現れるかすかな自然の形跡を詩的に映し出すと同時に、絶滅の危機や、自然をコントロールしたいという欲望を持つ人間のエゴに対する問いにも取れる。今回のレジデンスでは、科学者や植物学者と意見交換をしたり、地元の人々とともに守谷の生物多様性をリサーチする。彼女の視点、アプローチは、作品に限定されず、守谷の新たな側面を見せてくれるような期待感をもらえた。

堀内 奈穂子
 

彼女の作品は、馴染みのあるもの-空間や背景-を表現しながら、しかしそれらに対する私達の認知を、アイディア、環境、対話を通じて変化させます。それは、創造的な行為として作品との相互作用と同じく大切なものです。彼女の作品は、普段は隠されているものを目に見えるようにし、また、一見つかみどころがなく克服できないものの無視することのできない大切な力へと、私達を引き込ませるのです。
ノイマイヤーのレジデンスの提案は、文化と自然に関する重要な問いに取り組んでいるとともに、そのプロセス及び調査には十分な土壌があります。

キース・ウィトル

キース・ウィトルによるコメント全文はこちらから 

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2013

ロドリゴ・ゴンザレス・カスティージョ〈メキシコ〉

シビレ・ノイマイヤー〈ドイツ〉

ナンデシャ・シャンティ・プラカシュ〈インド〉