ジョシュア・ソファー / Joshua Sofaer

  • 招聘年2008年度レジデント・アーティスト
  • 出身1972年イギリス生まれ
  • 国籍英国 / ロンドン在住
  • ホームページ http://www.joshuasofaer.com/
滞在制作にあたって

この秋、日本に訪れ守谷市に滞在することをとても楽しみにしています。
私の作品は、一般の人々の参加を核とし、ビジュアル・アートとパフォーミング・アートの境界を交差するものです。創作の過程に地元の人々が直接参加する、そんなプロジェクトをたちあげたいと思っています。特に、ますます限られていく環境資源を人類がいかに使っていくのか、そのような問題に関心があります。物質文化やリサイクル素材、アートにおけるファウンド・オブジェクトの使用と関連して、サステイナビリティー(持続可能性)の問題が調査の中心となるでしょう。同時に、「物」が日常とアートとなる行為を結びつける媒介となる、その方法にも関心があります。
日本ではこれらの問題意識-リサイクルと日常のしきたり-が非常に発達しており、私はこの日本文化をモデルとして調査し、そこから学びたいと考えています。日本の家庭ゴミや事業ゴミに対するリサイクルの強い意識は、イギリスはもちろん、西洋をはるかに上回っています。守谷市の生活環境課によるゴミ回収スケジュールをみると、可能な作品の一覧表を見ているようでもあり、大変興味をそそります。
アーティスト・イン・レジデンスでは、リサイクルと日常のしきたりというこれらの二つの異なる領域を調査したいと思います。これらはどちらも日常で私たちがどのように物を使うか、という点で結びつくものです。レジデンスが終るまでには、日本についてさらに学び、新たな作品を作り出し、守谷市の友人を作り、たくさんの美味しい日本食を食べたいと思っています。

ジョシュア・ソファーは人々と共同作業を行ない、誰もが参加できるようなプロジェクトを数多く手掛けてきました。例えばサンフランシスコ近代美術館とテイト・モダンで開催された「Scavengers」シリーズでは、一般参加者が各チームに分かれ、一日をかけて美術館の周りの面白いゴミや情報を集める競争を行ないます。最も面白いモノを集めたチームには賞金が与えられ、そのモノがそのまま美術館に展示されます。このプロジェクトによってソファーは、日常生活とパフォーマンス、そして展示行為の境界を問題化しているのです。

今回の滞在においても近隣住民の協力と参加を求めるプロジェクトを行なう予定です。テーマは「ゴミとリサイクル」。守谷周辺のゴミの収集方法やリサイクル施設を調査し、それをもとに住民とともに作品を制作します。

<審査員のコメント>
「アートと生活の境界を不鮮明にすることで見えてくる、マテリアル・カルチャーと日常的な儀式の関係性の持続に関する彼の興味は、不要物とリサイクル資源に関するリサーチを提案していることからもわかるように、私たち自身が関心を持っている今日的な問題です。日本はマテリアル・カルチャーの中で様々なものを産み出していることで良く知られています。そこでの彼のプロジェクトはリサイクル問題に関する観客の問題意識を創出するものになるでしょう。このプロジェクトが強調してくれるのは、アート・プロジェクトが、アート・ワールドから離れてリアル・ワールドに到達するような、さらなる別のレベルに至ることができるということです。システムと人を結びつけながら、「屑拾い」や「狩り」、「競争」という概念と戯れながら、この戦略はアーティストと観客が共にプロセスから学ぶことを手助けしてくれるのです。」

グリッティヤ・ガーウィンウォン

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2008

ポーリーン・オルトヘテン〈オランダ〉

ダニエル・サロモン〈フランス〉

ジョシュア・ソファー〈英国〉

カン・ヤチュ(康雅筑)〈台湾〉