2019年2月23日(土) 16:00 - 18:30

エクスチェンジ・レジデンシー・プログラム活動報告会

「スコットランド滞在報告:精霊と記憶を辿る道」

この度、アーカスプロジェクトとホスピタルフィールド[Hospitalfield, 英国スコットランド]によるエクスチェンジ・レジデンシー・プログラムの活動報告会を開催します。
本プログラムは、ホスピタルフィールド、コーヴ・パーク[Cove Park]、エディンバラ・スカルプチャー・ワークショップ[Edinburgh Sculpture Workshop]のスコットランドの3団体が協働し、日本のアーカスプロジェクト、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト](以下、AIT)とそれぞれ連携して行うエクスチェンジ・プログラムの一環となります。本トークは、その連携の一部として、アーカスプロジェクトとAITの共催で行われます。
 当日は、2018年9月-10月にホスピタルフィールドに滞在したアーティストの青柳菜摘と高川和也、2019年2月よりアーカスプロジェクトが招聘するスコットランドのキュレーター、レズリー・ヤングの3名が活動報告と今後の展望について発表を行います。アーティスト、キュレーターが見た日本と英国という国を形づくる文化的営み、アートシーン、現地に赴くことで得た発見を共有できる機会です。

終了後には交流会を設けます。ぜひお気軽にご参加ください。

-----
内容|
心理学的なアプローチを取り入れながら「自己」と「他者」の境界を作品化する高川和也がスコットランドで訪れたスピリチュアル・コミュニティー「フィンドホーン」でのリサーチについて紹介するほか、スコットランドにゆかりのある小説家たちがかつて歩いた地を訪れ、言葉や物語が生まれた軌跡を辿り自身の詩作を試みる青柳菜摘が活動報告を行います。エクスチェンジ・レジデンシー・プログラムの推薦員を務めたAITキュレーターの堀内奈穂子による応答を交えながら、アーティスト2人の活動を振り返ります。また、スコットランドより招聘したキュレーターのレズリー・ヤングがエディンバラやグラスゴーの現代アートシーンの紹介を中心としたミニ・トークを行います。


-----

エクスチェンジ・レジデンシー・プログラム
海外のレジデンスプログラム運営団体と連携し、アーティスト/キュレーターを一定期間、派遣/招聘します。アーカスプロジェクトがこれまで培ってきた芸術家支援活動を海外に展開し、滞在制作・リサーチを通して国内、国外のアーティスト/キュレーターが交流する機会を創出します。
今年度はアーカスプロジェクトから英国スコットランドの連携団体、ホスピタルフィールド[Hospitalfield]に日本人アーティスト2名を派遣し、29日間の滞在制作の機会を提供。ホスピタルフィールドより推薦を受けた英国人キュレーターをアーカスプロジェクトに招聘し、16日間のリサーチ活動をサポートしています。

2018_ERP_image.jpg

2image_Residency_repor.jpg
高川和也 リサーチの記録映像より

scotland_cave.jpg
青柳菜摘 滞在中の記録より



【 派遣アーティスト 】
aoyagi_potrait_1x1.jpg
Photo by Shintaro Wada
青柳 菜摘 Natsumi Aoyagi
1990年東京都生まれ。東京都在住。2016年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。
ある虫や、身近な人、植物、景観にいたるまであらゆるものの成長の過程を観察する上で、記録メディアや固有の媒体に捉われずにいかに表現することが可能か。作者である自身の見ているものがそのまま表れているように経験させる手段と、観者がその不可能性に気づくことを主題として取り組んでいる。「だつお」というアーティスト名でも活動。東京にてメディアプロダクション「コ本や honkbooks」を主宰。http://datsuo.com

[主な展示・活動歴]
2018「孵化日記 2014-2015」, 第10回恵比寿映像祭, 東京都写真美術館, 東京
2016「孵化日記 2011, 2014-2016」, NTTインターコミュニケーション・センター [ICC], 東京
2016「冨士日記」, NADiff Gallery, 東京
2016「孵化日記 タイワン」, kanzan gallery, 東京
2015 WRO Biennale 2015, ヴロツワフ, ポーランド


Portrait.jpg

高川 和也 Kazuya Takagawa
1986年熊本県生まれ、東京都在住。2012年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。
近年は「情報が対立/結束する空間としての自己」をテーマに、精神病理学や心理学の方法論を参照にしながら映像やドローイング、テキストを使った作品の制作を行う。2017年から始めたプロジェクト《極点の現れ》では、人間が吐き出す言葉の収集やその心理的な作用についてのリサーチを行う。

[主な展示・活動歴]
2017「ソーシャリー・エンゲイジド・アート展:社会を動かすアートの新潮流」 , 3331 Arts Chiyoda, 東京
2017 アーティスト・イン・レジデンス 京都:Re-Search, 京都
2016「ASK THE SELF」, トーキョーアーツアンドスペース本郷, 東京
2015 3331 ART FAIR 2015, 3331 Arts Chiyoda, 東京

【 招聘キュレーター 】
ESW-Lelsey%20Young.%20Photo%20by%20Erika%20Stevenson.jpg
Photo by Erika Stevenson
レズリー・ヤング Lesley Young
レズリー・ヤングはスコットランドのグラスゴーを拠点に現代アートの領域で活動するキュレーター。ヤングは現在、エディンバラ・スカルプチャー・ワークショップのプログラム・コーディネーターとして、レジデンスプログラムの滞在アーティスト、スタジオ利用者やメンバー、市民に向けたプログラムに取り組んでいる。また、2017年にグラスゴーで設立されたキュレーター・コレクティブChapter Thirteenの創立メンバーでもある。
2006年にマンチェスターのビジュアル・アートのインフラを探求、批評するために、James N. Hutchinsonと共に、キュレーター・エージェンシーThe Salford Restoration Officeを設立。その後キュレーターとしてArtur Żmijewski、Jeremy Deller、Dan Shipsideの展示に携ってきた。その他にも、読書会「Reading Capital」、Imogen StidworthyとDirk Fleischmannらと共にマンチェスター・メトロポリタン大学で実施した若手アーティストやキュレーターのための教育プロジェクト「Centrifuge」、Katya Sanderと共にマンチェスター大学で実施した一般市民向けのプロジェクトなどがある。2014年から2017年にかけて、グラスゴー美術大学とグラスゴー大学が共同で運営しているMLitt Curatorial Practice (Contemporary Art) で教鞭をとる。
またErsa ErsenとArtur Żmijewskiの作品に関する執筆のほか、『Towards a City Observatory』(Collective Gallery, エジンバラ, 2017)へも寄稿している。


【 モデレーター 】
horiuchi.jpg

堀内 奈穂子
Naoko Horiuchi
推薦員 / NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト] キュレーター