2019年2019年2月16日(土) - 3月21日(祝・木)

HIBINO HOSPITAL vol.73 成果展@高萩市総合福祉センター

一分の一の日本地図は世界のどこかの場所と似ている。

〈一分の一の日本地図は世界のどこかの場所と似ている。〉

1月20日に宇宙電波館にて開催したヒビノホスピタルvol.73では、41名の参加者により作品が完成しました。今回、その成果展として高萩市総合福祉センターにて展示会を開催します。

〈一分の一の日本地図は世界のどこかの場所と似ている。〉と題して、
「もしも一分の一という縮尺の日本地図があったら?」という疑問からスタート。グーグルマップで世界中の航空写真を見ながら、一分の一スケールの日本地図と似ている地形が世界のどこか他の場所にもあるのではないか、と参加者全員で想像し、1人1枚のトレーシングペーパーを手に、さくら宇宙公園内で各自が選んだ場所で地図づくりに挑戦しました。参加者たちは、地面に生えている草や、木の根や幹、コンクリートやマンホールなど思い思いの模様をトレーシングペーパーにペンで書き写し、そのトレース(写し取る)した絵からグーグルマップで世界のどこに似ているかを検索します。
今まで知らなかったような場所だが見た目が似ている地形を発見し、それぞれの「地図」の思い思いの箇所に地名を付けました。

想像力と現代のテクノロジーによって、一見何でもない普通の地面を写し取る行為が、地球のどこかに繋がっていくような感覚を得る不思議な体験となりました。

茨城県高萩市は日本地図を最初に作った長久保赤水(ながくぼ・せきすい)の生まれた地としても知られています。今回、参加者全員が作った新たな地図作品を高萩市福祉総合センターにて発表します。是非御覧下さい。

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Vol. 73「一分の一の日本地図は世界のどこかの場所と似ている。」 @宇宙電波館            写真:加藤甫

HIBINO HOSPITAL

1996年よりいろいろな試みで行われてきた、日比野克彦とその研究室(東京藝術大学)によるプロジェクト『TEST』シリーズ第7弾として、1999年よりスタート。
「HIBINO HOSPITAL(日比野美術研究室付属病院放送部)」というプログラム名は、もともとインターネット上にホームページを開設し「アートによる診療」を施しながら、参加者を対象にオフラインパーティーでワークショップを行い、アーティストとともに作品を制作・展示するという内容に由来します。現在はオフラインパーティーのみの活動となり、システムを一部変更しながら日比野克彦発案による誰でも参加できる多彩なワークショップを継続的に実施しています。
現在もアーカスプロジェクトの地域プログラムの一環としてアーカススタジオを中心に、県内各地で展開中。

2016年度茨城県北芸術祭では、日比野克彦氏による、これまでに開催されたHIBINO HOSPITAL 全68回分のアーカイブが展示・発表されました。

【H+H vol.54までのアーカイブHP】
http://www.arcus-project.com/hh/

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日比野 克彦(ひびの・かつひこ)
Katsuhiko Hibino

アーティスト。1958年岐阜市生まれ。東京藝術大学大学院修了。1980年代に領域横断的、時代を映す作風で注目される。作品制作の他、身体を媒体に表現し、自己の可能性を追求し続ける。各地域の参加者と共同制作を行い社会で芸術が機能する仕組みを創出する。1999年よりアーカスプロジェクトにてワークショップシリーズ、HIBINO HOSPITALを定期的に開催。現在、東京藝術大学美術学部長、同大学先端芸術表現科教授。岐阜県美術館館長。日本サッカー協会社会貢献委員会委員長。