2017年3月10日(金)・11日(土)・12(日) 13:00-19:00

この場所と結んだ妙。な関係

アーティスト/映画監督の大木裕之と、若手作家、瀬尾侑之の展覧会「この場所と結んだ妙。な関係」を開催します。
大木は守谷・茨城を題材にした映像作品を、瀬尾はインスタレーションを発表します。
本展で発表される作品は約3年にわたり守谷市周辺地域で大木が継続しているワークショップ(※)をもとに制作されました。大木と参加者によるワークショップに瀬尾は2016年より参加しています。
3月11日(土)には多彩なキャリアをもつ4名のゲストをお招きしてのトークイベントも開催します。


※本展のもととなる「〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。」は、4組の参加者が主体的に守谷周辺地域の撮影アテンドを大木に提案するところからスタートしました。記録/記憶というテーマを足がかりに、芸術が社会の中で果たす役割の真意を獲得することを目的に継続され、その間、作家と参加者は守谷に残された美しい自然を知ることもあれば、ファミリーレストランで出会った若者の夢を聞くこともあり、2015年の9月10日には隣の市で起こった鬼怒川上流の堤防決壊を経験し、甚大な被害の現場を目の当たりにすることもありました。その過程で、作家と参加者は時に議論し、記録し、食事をともにするなど、文字通り“過ごし”てきたのです。
一方、私たちは世の中に溢れる様々なメディアからも情報を得ます。それらは他者の体験に基づくものにもかかわらず、私たちの記憶に色濃く介入し、ひっそりと人格形成に影響を与えます。私たちはその事実を否定せず、果たしてどう認識し、主体的な記憶と思考力を築いていけるでしょうか。なぜなら、それでもそれらの情報が私たちに全く無関係であるはずがないからです。2人の作品から、私たちの記憶を形成する、つまり私たちをかたちづくる、驚くほどに複雑な日常に気付かされることでしょう。
本展を含めたこの活動の総体が、多種多様なメディアが支配する新たな時代へむけた挑戦・考察の場となることを目指します。


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【トークイベント】
3月11日(土) 15:00 -18:00 ※予約不要
出演|
大木裕之・瀬尾侑之
ゲスト|
松井みどり [美術評論家]
キタサヤカ
[お笑い芸人 / コラムニスト / エディター]
小山冴子
[とんつーレコード主宰 / キュレーター]
黒瀬陽平
[美術家 / 美術評論家 / カオス*ラウンジ主宰]

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フライヤーをダウンロード

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※「〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。」の様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
2015年度 第2回
2015年度 第3回&4回
2015年度【番外編】
2015年度 5回
上映+その他のアクション【前日まで編】
上映+その他のアクション【当日編】

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【出展作家】
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大木 裕之
Hiroyuki OKI

1964年 東京都生まれ。高知県在住。
主な展覧会に、「マイクロポップの時代:夏への扉」(水戸芸術館、2007年)、「Out of the Ordinary」(ロサンゼルス現代美術館MOCA/米国、2007年)、「大木裕之展「建築の夢」(ワタリウム美術館 オン・サンデーズ、2010年)、「[被爆70周年:ヒロシマを見つめる三部作 第1部]ライフ=ワーク」(広島市現代美術館、2015年)、「歴史する!Doing History!」(福岡市美術館、2016年)、「虹のキャラバンサライ - あいちトリエンナーレ 2016」 (愛知、2016年)などがある。


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【トークイベントゲスト】
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松井 みどり
Midori MATSUI

美術評論家。東京大学大学院で英米文学で学び、プリンストン大学より比較文学の博士号取得。国内外の美術学術誌や企画展カタログに同時代の日本や英米の現 代美術の潮流や作家について論文を多数寄稿。執筆カタログは、『Little Boy:Japan’s Exploding Subculture』(ジャパン・ソサエティ、2005年),『Little Boy:Japan’s Exploding Subculture』(2005年)など。著書に『「芸術」が終ったあとのアート』(2002年)。『マイクロポップの時代:夏への扉』(2007年)。


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小山 冴子
Saeko OYAMA

とんつーレコード主宰、キュレーター。1982年福岡生まれ。2006年よりオルタナティブスペース「art space tetra」(福岡)を拠点に様々な企画を行う。2009年より自主レーベル「とんつーレコード」をスタート。場所の発生と記録、伝達の形式について日々考え、実践している。文化庁メディア芸術祭鹿児島展「境界のあいだ」(2015)企画統括ディレクターを務めたのち、あいちトリエンナーレ2016コーディネーターを経て、現在、札幌国際芸術祭2017コーディネーターを務める。編集者・ライターとしても活動している。


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瀬尾侑之
Yukino SEO

1992年栃木県宇都宮市に生まれる。2012年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学。
2015年大木裕之氏らと「デッドヘンジ/エステティック」展をHIGURE17-15casにて開催。卒業制作「Beyond the Prism」が第2回東京藝術大学 平成藝術賞を受賞、平成記念美術館ギャラリーでの第2回東京藝術大学 平成藝術賞受賞作家展「未来の大芸術家たち」に出展された。写真、映像、絵画、空間と多岐にわたる媒体を通して表現をおこなっている。現在、同大学大学院修士課程に在籍中。


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キタ サヤカ
Sayaka KITA

お笑い芸人、コラムニスト、エディター。1981年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修了、修士論文は谷崎潤一郎『細雪』について。
主な出演番組:「Qさま!!(テレビ朝日)」「クイズタイムショック(テレビ朝日)」「神々の勲章(フジテレビ)」「ゴー宣ネット道場 切通理作のせつないかもしれない(ニコニコ動画)」
公式サイト ツイッター Facebookページ


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黒瀬 陽平
Yohei KUROSE

美術家、美術評論家、カオス*ラウンジ主宰。1983年、高知生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程修了。『思想地図』公募論文でデビュー。美術からアニメ・オタクカルチャーまでを横断する鋭利な批評を展開する。また2010年よりアーティストグループ「カオス*ラウンジ」のキュレーターとして展覧会を企画する。主なキュレーション作品に『破滅*ラウンジ』(2010年)、『キャラクラッシュ!』(2014年)、『カオス*ラウンジ新芸術祭2015「市街劇 怒りの日」』(2015年)などがある。著書に『情報社会の情念 —クリエイティブの条件を問う』(NHK出版)。