2014年11月16日(日)14:30 -17:30

オープンディスカッション『作品のかたち - 実践から保存まで』

@オープンスタジオ02 関連企画

「作品のかたち - 実践から保存まで」

美術作品のかたちは多様化しています。絵画、彫刻のみならず、インスタレーションやサイトスペシフィックなアート(場所に依拠した作品)なども最近ではおなじみになりました。アーティストは特定の方法にこだわることなく、時には物質的な一つのものに集約させずに作品を制作します。

本年のアーカスプロジェクトのレジデンスプログラムに選出された3名を含め、近年、リサーチから出発し、映像、ドローイング、テキスト、パフォーマンス、インスタレーションなどに発展させる方法をとるアーティストが増えました。彼らの作品は複数の要素で構成され、プロセスも重要になるため、どこからどこまでが作品かを明確に言えないこともあります。もはや、美術館や展覧会といった場所で鑑賞するのが必ずしも最適とは言えないかもしれません。また、コラボレーションやライヴの要素が含まれる作品は、そのままのかたちを保存することができません。記録が重要な要素となる一方で、その方法や作品との区別が問われます。

今回のディスカッションでは、このようなリサーチ型、プロジェクト型の作品が生まれた背景と作品の変化にともない複雑化する鑑賞の場、そして作品の記録、保存、収集について考えます。

ブログはこちらから。

【登壇者紹介】

野田 智子
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PHOTO:Tetsuro Kano

Nadegata Instant Party[中崎透+山城大督+野田智子]
メンバー/アートマネージャー

1983年岐阜県生まれ。2008年静岡文化芸術大学大学院文化政策研究科修了。無人島プロダクション、NANJO and ASSOCIATESを経て、2014年より個人事務所「一本木プロダクション」主宰。ジャンルや環境にとらわれず表現者の作品マネジメントを中心に様々なプロジェクトを展開している。Nadegata Instant Party[中崎透+山城大督+野田智子]ではマネジメントを担当。


服部 浩之
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青森公立大学国際芸術センター青森[ACAC]
学芸員

1978年愛知県生まれ。早稲田大学大学院修了(建築学)。2007年からMACという略称で、アートの創造性に着目してオルタナティブな生活術を模索する活動を展開している。近年の主な企画に、東南アジア4都市と青森、山口で実施した「MEDIA/ART KITCHEN」(2013-14年)や十和田奥入瀬芸術祭「SURVIVE ~この惑星の、時間旅行へ」(2013年)などがある。


藤城 里香
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無人島プロダクション
代表

2005年まで約11年間、ミヅマアートギャラリー勤務したのち、2006年に独立、無人島プロダクションを設立。八谷和彦、八木良太、Chim↑Pom、風間サチコ、臼井良平、朝海陽子、田口行弘、松田修、加藤翼、西村健太といった、社会や歴史を独自の視点で切り取った表現活動を展開する作家たちのマネジメントを中心に、さまざまなプロジェクトを企画・プロデュースし、作家の活動を世界に向けて発信中。



上崎 千
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慶應義塾大学アート・センター
所員(アーカイヴ担当)

専門は芸術学/アーカイヴ理論。1974年生まれ。1998年多摩美術大学大学院修了。2007年より慶應義塾大学アート・センター所員。ポストモダニズム期における諸芸術の非ミュージアム的な在り方、あるいはアーカイヴ的な在り方(芸術作品がアーカイヴを模倣すること)に関心がある。


西川 美穂子
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東京都現代美術館
学芸員

慶應義塾大学大学院美学美術史学修了。2004年より東京都現代美術館学芸員。主な企画展覧会に「MOTアニュアル2008 解きほぐすとき」(2008)、「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」(2012)、「MOTアニュアル2012 Making Situations, Editing Landscapes 風が吹けば桶屋が儲かる」(2012)がある。