2014年10月12日(日)16:00 -18:00

AIRディスカッション 『それぞれの思惑とマニューバー』

@オープンスタジオ01 関連企画

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この度、1回目のオープンスタジオの開催にあわせて、関東圏内でアーティスト・イン・レジデンス(以下AIR)を運営する6団体を招き、AIRディスカッション『それぞれの思惑とマニューバー*』を開催します。
今、レジデンスを運営していくことの現実的な意義、実践的な挑戦について真剣に話し合う場です。
どうぞこの機会にアーカススタジオへお越しください。

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まだ、日本国内に現代美術の分野におけるアーティスト・イン・レジデンスというシステムが日本に入り始めたばかりの1990年代、茨城県ではアーカスプロジェクトが誕生しました。
時代とともに、AIRを取り巻く環境も変わっていくなかで「AIRの意義とは何か。」「誰のためのものであるか。」と再考を繰り返し、実践を続けてきたアーカスプロジェクトは、状況や条件が変容することに常に順応しながら、一方ではアーティストたちの活動支援を通じて、それでも変わらない素晴らしい創造の場を目撃してきました。

昨今、日本国内ではAIRが急激に増え、その目的や活動内容は多種多様です。今回は関東圏内に着目し、各々の環境を基盤に様々な特長を活かして展開されているAIRをご紹介します。

アーティストのみならず、キュレーターを招き入れるAIRでもあり、いち早く現代アートを学ぶ学校「MAD」を開講し、多くの人材を輩出しているAIT。
ギャラリー・カフェ施設を備え、若いアーティストの集まるネットワークを活かし、独立した運営維持に務めるOngoing AIR。
アーティスト自身が宿主となりアートスペースやバーを運営しながらマネージメントする拝借景。
行政のプロジェクト(総務省の地域おこし協力隊の一分野として、国内で最もはやくAIRを導入)として地域活性化をミッションに実施する常陸太田AIR。
そして元ラブホテルの防音性を活かしアーティストが創造する特別な環境に着目して自治会と盛り上げるPARADISE AIR。
立地として日本の空の玄関となる交通の便を特長づけるふわりの森国際AIR。

....と十人十色ならずとも6団体6色の運営者が語る、それぞれの思惑と、直面するあらゆる問題へのかわし方や挑戦。
AIRという存在について改めてみなさんと共有したいと思います。


※マニューバーとは
戦術的な意図に基づく機動・展開のこと。
ただし、一般には航空機が何らかの危険によって非効率的な動作を取ること。または、サーフィン用語ではライディング中の一つの動きを総称してマニューバーと呼ぶ。
ここでは実行したいプロジェクトを実現するため、より円滑な運営を行うための動作や対応、問題の回避法、解決方法を主に示します。
AIRを運営・実行する為に、あえてリスクを追いながらも実践的に挑戦していく意義について議論します。

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【パネリスト紹介】

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塩見 有子

NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT]
ディレクター

撮影:菱沼勇夫

学習院大学法学部政治学科卒業後、イギリスのサザビーズインスティテュートオブアーツにて現代美術ディプロマコースを修了。帰国後、ナンジョウアンドアソシエイツにて「大林組コーポレートアートプロジェクト」(1999)、「ハノーヴァー万博」(2000)、「サンパウロ・ビエンナーレ」(2002)などを担当。2002年、仲間と共にNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウを立ち上げ、代表に就任。AITでは、組織のマネージメントのほか、現代美術の学校「MAD」やアーティストインレジデンスの企画運営、企業との連携プロジェクトを進める。芸術文化に関わる基盤作りやアーティスト支援に取り組む。

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葛谷 允宏

拝借景
拝借景住人/現代美術家/art space /bar conflictable cubeコンフリ 主宰

2008年、東京藝術大学大学院壁画専攻修了。
2009年、茨城県取手市の居候先の借家でアートスペースとして拝借景を何人かで立ち上げる。2011年、取手駅前で artspace / bar conflictable cube コンフリを立ち上げ、拝借景でレジデンスプログラムを始める。2013年、取手アーティスト不動産立ち上げ・取手市壁画によるまちづくり実行委員会でパブリックアートに携わる。

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シムラ ユウスケ

ふわりの森 国際アーティスト・イン・レジデンス
アーティスト/ディレクター

1981年生まれ。現代アートの新しい担い手として、写真、ドローイング、プロジェクトワークなど様々な視点から国内外で作品を発表し、近年は東京、ニューヨークを拠点に中東、北欧、アジアでの個展を開催。2014年に成田国際空港を拠点としたランドアートを立ち上げ、A.I.R、ギャラリーを主宰し注目を集めている。その他、PORTERとの 「YUSUKE SHIMURA TOKYO NEWYORK supported by YOSHIDA&CO.」などのメディアワークを展開。


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小川 希

Art Center Ongoing [Ongoing AIR]
代表


1976年東京生まれ。2001年武蔵野美術大学卒。2004年東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。 2002年から2006年に亘り、大規模な公募展覧会『Ongoing』を、年一回のペースで開催。その独自の公募システムにより形成したアーティストネットワークを基盤に、2008年に吉祥寺に芸術複合施設Art Center Ongoingを設立。現在、同施設代表。

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ミヤタ ユキ

常陸太田アーティスト・イン・レジデンス
ディレクター/アーティスト

1985年生まれ。茨城県水戸市出身。2008年 多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース卒業後、アーティスト、ディレクターとして活動。2013年より東京藝術大学大学院に在籍中。生活や日常、その中で進化するコミュニケーションが芸術そのものである。という考えのもと、内から外から、様々な立場から芸術活動をおこなっている。


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庄子 渉

松戸まちづくり会議 PARADISE AIR
ディレクター/コーディネーター

1987年生まれ。仙台市出身。東京藝術大学音楽環境創造科卒業。専門はコンピュータ音楽。大学在学中より音楽家や建築家とともに古民家を改装したアートスペース/シェアスタジオ「おっとり舎」を立ち上げ、国内外のアー ティストを迎えて、音楽イベントやレコーディングなどの企画、制作を行う。卒業後2010年より「松戸アートラインプロジェクト」の事務局を担当。東京藝術大学教育研究助手。

【モデレーター】
 アーカススタジオ