2013年9月14日(土)〜10月19日(土) *(9/17・24, 10/12・19の午後は除く)

ショウケース - 石塚つばさ -

家具をモチーフとするインスタレーションについて ひとびとがそれぞれのうちに絵を描くための装置とその記述法の模索

アーカススタジオで『ショウケース』と題してひとつの作品を公開展示いたします。
ショウケースに飾られる作品は、約一ヶ月、スタジオにひっそりと佇みます。

今回は、アーティストの石塚つばささんの「家具をモチーフとするインスタレーションについて ひとびとがそれぞれのうちに絵を描くための装置とその記述法の模索」をご覧いただけます。
もりや学びの里のアーカススタジオに戻って最初のショウケース。スタジオサロンは二階に移動しました。気軽に是非アーカススタジオにお越し下さい。

【家具をモチーフとするインスタレーションについて ひとびとがそれぞれのうちに絵を描くための装置とその記述法の模索】
ひとびと(その場にいる者=鑑賞者と呼ばれる者+鑑賞という態度を選ばない者)がそれぞれのうち(抽象的理解のフィールド…例えば「線」の生起する場所)に絵(例えば速度を伴う軌跡、ものとものとを分つ輪郭、ある関係のグラデーション)を描くための装置(方法としてのオブジェクト→ここでは家具という手段)とその記述法(写真、ドローイング、模型、文章)の模索

ブログはこちらから。

tsubasa.jpeg タイトル:家具をモチーフとするインスタレーションについて ひとびとがそれぞれのうちに絵を描くための装置とその記述法の模索
制作年:2013
素材:紙、鉛筆、ペン、アクリル

【 Statement / 石塚つばさ】
これまでに私は、インスタレーションとして家具の機能を持った大きなオブジェを作ってきました。なじみ深い道具の形を借りることで、そこにいる人々から「見ること」以外の行動も引き出そうとしてきたのです。あるときは周辺環境に介入してアフォーダンスを使った行為の生成に働きかけ、あるときは鑑賞者個々人のからだの変化に重きを置き、あるときは時間やそこに働きかける力といった要素を取り入れながらオブジェクトそのものの変容、および解体に向かわせました。そしてこういった機能を持ち合わせたオブジェクトを「装置」として位置づけてきました。

つまり私の「作品」における鑑賞の対象はオブジェクトではありません。鑑賞対象は鑑賞者自身です。もっと言えば、鑑賞を可能とする意識そのものです。鑑賞対象を鑑賞者自身に振り向けようとするとき、オブジェクトは必然的に目的足り得ないのです。

私はあなたが知らず知らずの間に描いている絵を、あなた自身に見せたいと思っています。

【作家プロフィール】
石塚 つばさ(いしつか・つばさ)
1985年茨城県守谷市生まれ、東京芸術大学大学院先端芸術表現専攻修了。インスタレーション、絵画、彫刻などを制作。家具をモチーフとしたインスタレーションでは、オブジェという〈もの〉の設置を通じて、場の変容を促す〈こと〉を行う。2010年「アーカスプロジェクト 2010 いばらき」日本人ゲストアーティスト, 2011年「floating view “郊外”からうまれるアート」出品、空間構成(トーキョーワンダーサイト本郷), 2012年個展「人為」(新宿眼科画廊)