2013年8月10(土)17:00〜19:00

テーブルミーティング vol.5

アリス・イン・守谷 - フランシス・アリスから考える -

テーブルミーティングvol.5では、東京都現代美術館のキュレーター、吉崎和彦さんをゲストに招き、東京都現代美術館で開催中の「フランシス・アリス展」にまつわるお話をしていただきます。

フランシス・アリス(ベルギー出身、メキシコ在住)は映像や絵画、彫刻などを使った多様な表現を展開しているアーティストです。アリス作品の多くは、作家が生活するメキシコの社会的、政治的問題を扱っていながらも詩的でウィットに富んでおり、特定地域の問題さえをも誰もが共有できるものにしてしまうその卓越した表現力は、国際的に高く評価されています。

彼の作品の中には…
朝から晩まで、メキシコシティの街なかで巨大な氷を溶けるまで押し続ける
竜巻のなかへカメラをもって突入する
多くの人との共同作業で砂漠をスコップで移動する
ジブラルタル海峡に想像上の橋をかける
など、一見して“何をつくっているのかわからない”ものが数多く見受けられます。
このような一連のアリスの行為は、私たちが普段作品と聞いて思い浮かべる絵画や彫刻の制作などといった、「なにかをつくる」行為とはかけ離れたもののように映るかもしれません。
しかしながら、アリスが街中や社会のなかで起こす一つ一つの行為は私たちが生きる社会の寓意として、決して見過ごすことのできない現実を浮かび上がらせます。

「フランシス・アリス展」を企画された吉崎さんに、アリスの活動や作品についてより深く紹介していただき、展覧会の企画意図や、キュレーターの立場からみたアートと社会の関わり方などについて様々なお話をして頂きます。
その中から社会や地域が、アート・アーティストと関わることで生み出せる現象の可能性について皆さんとお話ししながら、探ることができればと思います。


テーブル・ミーティングvol.5では「フランシス・アリス展」の紹介も行いますが、事前に実際の展示を見にいかれることをおすすめします。
展覧会のHPはこちら

ブログはこちらから。

alys.jpg Francis Alÿs
Don’t Cross the Bridge Before You Get to the River
2008, Strait of Gibraltar
Photographic documentation of an action
Photo: Jorge Golem

フランシス・アリス
《川に着く前に橋を渡るな》
2008年、ジブラルタル海峡
アクションの記録写真
写真:Jorge Golem

【ゲストプロフィール】
吉崎和彦(よしざき・かずひこ)
1980年生まれ。東京都現代美術館学芸員。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ現代芸術論修士課程を修了。現在開催中の「フランシス・アリス展」を担当。

【テーブルミーティングについて】
毎回、テーブルミーティングと題してアートだけに限らず、様々なジャンルをテーマに、テーブルを囲んで皆で交流しながら知識見識を深めるプログラム。
ひとつのテーブルと二人以上の人が集まればどこでも開催可能。参加者は誰でも発言・意見交換可能で、出入りも自由なオープンディスカッションを実施しています。