月曜日の夜18:00から始まったヒビノホスピタルVol.53。 日比野さんは砂漠の話を始めました。
ついこの間まで日比野さんが行っていた砂漠は、 エジプトのリビア国境近く、道なき道をランドローバーで進み、 10日もキャンプをしながらでないとたどりつけない場所、 ギルフ・キビール。 近年まで危険地帯で近づくことができなかった地域です。 もちろん携帯も繋がりませんし、道中、出会った生き物は ちいさな虫一匹だけだったとか。



そんな場所へなぜ行ったのか? それは・・



岩に残された古代の絵を探しにいったのでした。 砂漠で撮影した数々の写真を披露しながら砂漠の冒険の 話を聞かせてくれました。 岩絵には無数のネガティブハンドの上に、動物や人びとの姿が 重ねて描かれています。 鮮明に、残っている岩絵からは、1万年も前の人々が 絵を描いている姿が見えてくるようです。 この岩絵は、大きくせり出した岩壁に描かれているそうですが、 長い期間、人々はここにやって来て絵を重ね描きしているのは、 この場所が時代を経ても共有しうる心地よさがあるからではな いかと感じたのだそうです。 では、一番身近な土を顔料として、現代の岩絵を描いてみよう。 庭に出て土を探します。







土を持ち帰ったらメデゥムと混ぜ、画材にします。 この土地でしか採れない顔料、色を筆に含ませて 現代の、守谷の、絵を描いていきます。 部屋はプロジェクターの明かりのみ。 世界には見えるものばかりではない。 見えないものは存在しないものではない。 視界を制限された薄暗い部屋で想像し、見えないものを 「見よう」とすること、見えないから「見えるようにしたい」と 思うこと・・そんなことを考えます。

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